先日の指間炎の状態を見せに行ったついでに、のばしのばしにしていた3種混合の予防接種を受けてきました。
完全室内飼いのにゃんこに、予防接種は必要か。
これは、もう皆さんがおちいる疑問ではないかと。かくいうワタクシも悩み・いろいろと調べてみたりもしましたが「これだ!」という結果が出ずに「のばしのばしに」していたわけです。
うちのにゃんこは東京キャットガーディアン様から譲り受けたにゃんこです。譲り受ける前にはしっかりとワクチン接種していただいていて、その後1歳の時にも3種混合を接種しました。
おかげさまで元気に育ってきたわけですが、
- 完全室内飼いである
- わが家では他に接触する動物(人間以外)がいない
- 比較的健康である(ただし、ねこ風邪キャリア)
そんな状態なので、はたして予防接種をする必要はあるのか、と。
結局は、どのリスクを負うか。
- 子猫時代に患ったねこ風邪の症状を少しでも抑制できるかもしれない
- 意図的ではないにしろ、他の猫の病気を人間が媒介してしまうかもしれない
- 動物病院で、感染してしまうかもしれない
という点で予防接種を受けることにしました。一方で、
- 予防接種することで、逆に臓器がダメージを受ける
- アナフィラキシーショックによって死亡例もある
など決意が揺らぐ情報もありましたが実際のところ、確率がどのくらいなのかわかりませんでした。そうなると「正しいか」「そうでないか」ではなく、「わが家として、どうしたいのか」というあたりで決めました。
これって、自分の娘たちの予防接種でも毎回思う、悩ましいところです。
接種するにあたって、判断材料とした知識。
- 日本国内では猫の予防接種は義務づけられていない
- 猫用混合ワクチンは3種か5種が主流
- 完全室内飼いであれば、3種で十分とされている
- 3種は猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症の3種の病気を予防する(発症しても症状を小さく抑えられる)
- ワクチンを打っているから必ずしも病気にならないというわけではない
- ねこ風邪キャリアの場合、予防接種することで免疫を保持・ウィルスの活性を抑制させる(ことが期待できる)
- 「3年に1度の接種でよい」というのはアメリカ等ワクチン接種の普及している国での話(日本の普及率はかなり低い)
- 日本のワクチンメーカーは「1年に1度の接種」としているので、3年に1回の接種での発病には保障なし
接種すると決めたら気をつけたいこと
- 接種後の急変に対応できるようにするため、動物病院の休日前には接種しない
- できれば午前中がベスト
- 接種後30分ほどはアナフィラキシーショックを警戒する(可能であれば院内で待たせてもらう)
- アレルギー反応がないかチェック(顔がはれる、患部が赤くなる、かゆみをうったえる)
- 2,3日は猫じゃらしなどで積極的に遊ばせない(安静にする)
- ワクチン抗体ができるには、接種後2.3週間かかる
- 「炎症性肉芽種」を防ぐため、注射個所が重ならないよう接種後、体のどの部分に打ったのか記録しておく
まとめ
ねこ風邪キャリアの名残のようで、右目だけがうるうるしがちです。ごはんを食べ終わると片目だけ涙をながしていたりします。気温が下がるとくしゃみをしだしたり。今回の予防接種でその症状がどう変化するのか、観察して今後の接種の方針も考えてみます。