3歳以上の8割は歯周病になっている、といわれるにゃんこ。猫の歯周病について勉強していくと、予防には何よりも口腔内を清潔にすること!という人間で言えば当たり前のことにたどりつきました。
ということはっ!「歯周病予防の為にはドライフード説」は気にしなくていい、ということ!?
にゃんこにあげるごはんは結局のところ、ドライフードがいいのかウェットフードがいいのかっ!改めて考えてみました。さぁ、結論はいかに??
ドライフード
わが家では、にゃんこを迎え入れたときからドライフードを与えています(シェルター時代はドライフードとウェットを混ぜて与えていたようです)。
どうしてドライフードを与えているか
- 歯垢が付きにくい(と、いわれている)
- 長期保存ができる
- 与えるのがカンタン
- 非常時に食べるのはおそらくドライフードなので、それに馴らしておける
一番の理由は、猫を飼い始めの頃に何かで知った「ドライフードの方が歯石がつきにくい」という情報を信じたから。右も左もわからない初心者だったので、「そんなもんかなぁ」程度で、それ以上調べようともしていませんでした(^^;
2~3の条件について、ひとつずつ見ていきましょう。
「長期保存」はいつの状態?
- 未開封のドライフードは賞味期限1年半ほど
- 開封後のドライフードの保存期間は約1カ月(高温多湿・直射日光を避け、密封容器に入れた状態で常温保存)
- 当日のごはんとして与えたフードは空気によりさらされることで、徐々に劣化する(フードボウルに出してからは最大1時間ほど)
一方、ウェットフードはというと…
- 未開封のウェットフード缶は賞味期限3年
- レトルトパック2年
- フードボウルに移してからの品質保持推奨時間は20分ほど
- 猫缶やレトルトタイプは開封後別の密封容器に移し、冷蔵庫保管で1日以内に使い切る
- 余る場合はフリーザーで冷凍保存する(解凍後は早めに与える)
という商品が多かったです。
<長期保存>の観点から見たまとめ
- 「開封前」の賞味期限が長いのはウェットフード
- 「開封後」の品質保持期間が長いのはドライフード
- 自動給餌機でフードを与える場合や、1泊2日程度の旅行で家を空ける際はドライフードがいい
■ドライでもウェットでも、フードボウルに出してから食べ残しがある場合は30分を目安に片づけたほうがいいそうです(だらだら食べは与える量が多すぎる場合が多いとのこと)。
与えるのがカンタン
ぶっちゃけ、簡単さはウェットもドライも同じだと思います。
ただ、開封してもしばらく品質保持できるのはドライフードなので(自動真空容器に保存すればさらに酸化による劣化を防げる)、その点からいえば飼い主側が扱いやすいのはドライフードとなります。
非常時はドライフード?
「水分量が少ないし、きっとウェットフードより賞味期限がながいはず!」
っていうのは、猫飼い始めの私の勝手な思い込み…。開封前の賞味期限を見てみると缶詰やレトルトパッケージのウェットフードのほうが期限が長い!ということが分かりました。
しかも、おなかがすいていればドライでもウェットでも食べると思います。にゃんこは。
となると「非常時対策に」といって無理にドライフードにしなくてもいいんですねぇ。
ドライフードのデメリットだと思うこと
- 水分量が少ない
あれ?デメリットを考えてみたらこれしか思いつかなかった。
これを克服する為には、ドライフードに水(わが家では、ブリタでろ過したお水)を加えて電子レンジで10秒ほどチン。ぬるい程度にあたたまり、香りも立ってぴちゃぴちゃ食べてますよ。
この方法で水分をとれているからか、猫飼いの親戚からも「毛艶がいいね~」って褒められました(^^)/
(関連記事/[猫ごはん]今よりもっと水分を摂ってもらうとっても簡単な方法。)
水分不足にならないように
ドライか・ウエットか。その大きな差は「水分」につきますね。
猫の性質として単純に「水を飲む」という行為が少ない。舌の形状が水をすくって飲むのに適していないのもその証拠。なので、水分は食事からとるのが理想的。水分不足は生命に影響を与える。となると、ウエットフードに軍配があがるのかな、と。
ただし、全部食べ切らなかったときの保管方法とか賞味期限の関係で廃棄とかがもったいないです。
猫が必要な水分量
猫飼いの方なら、もともとにゃんこは飲水量が少なくってそれが原因で病気を引き起こすことがある、というくだりはご存じかと思います。と、その前におうちのにゃんこは1日どれくらい水をのんでいれば正常なのか、ご存じでしょうか。
正常な猫の1日の飲水量
1日体重1kg あたり 50ml 以下です(Small animal internal medicine 5th より)。これを超えると多飲といえます。
nekopedia
水を飲みすぎているのは、それはそれで病気なのです。(=多飲)わが家のにゃんこは体重3.4キロなので、3キロ×50ミリリットル=150ミリリットル以下ということかな。
①いつも使っている水飲み皿に200〜300mlほど水を入れます。
②同じ容器に同じ量の水を入れ、隣に置きます。猫が飲めないように網で蓋をします。これは蒸発した水分を測定する用です。
③12時間後に最初に入れた量から気化した量、残っていた量を引きます。
例)300mlの水が200mlになっていた。網をした方の容器は280mlになっていた。
300mlー20ml(気化分)-200m=80ml
これが半日の飲水量です。
④これをもう一度繰り返します。猫によっては夜間に飲水量が多い事もあるので必ず2回行い、1日の飲水量を測定して下さい。
nekopedia
これ、さっそくやってみよう。
猫水分不足チェック方法
また、最も簡単なチェック方法として、にゃんこの首元のお肉&皮(お母さん猫が子ネコを運ぶときにくわえるところ)を人間の親指・人差し指・中指でつまんで、ぐにゅっと回します(コマを回す感じ)。その反動ですぐに元にもどれば大丈夫、戻るのに時間がかかるのは水分不足!と判断できるそうです。さっそく、お試しを。
良質なフード
結局のところ、ドライフードでもウェットフードでもそんなに変わらないように感じてきました…。そうなると、ドライであれウェットであれ「良質な製品であること」がにゃんこの口腔内の為になるはず。
良質とは
- 猫の栄養素として不必要な穀類の使用が少ない
- たんぱく質が良質であること
- 化学調味料や着色料・保存料が極力ないこと
が挙げられます。
良質なたんぱく質が主成分のドライフード
『カナガンキャットフード』が人気です。さんざん悩んだ挙句、わが家もカナガンに切り替えました。
(関連記事/カナガンキャットフードは本当にいいのか実際に検証!(炭水化物は猫に必要か))
グレインフリー(穀物不使用)&人工添加物不使用が、大きな特徴 。
使用している原材料は、すべて人間が食べられる食材で、注文を受けてから製造するそう!子猫からシニアまで全ライフステージに対応しているということにも驚きました。
通常販売されているキャットフードは「年齢分け」されているのが一般的ですもんね。それは、年齢によって必要な栄養素・カロリーが違うから。なぜ、どんな年齢の子でも同じフードで大丈夫なのか。それは本来の生き方に思いをはせると理解できます。
「年取ってきたから、食べ物変えよう」と猫自身が思うでしょうか。体力がなくなれば、手に入れられる獲物の量も減る=食事量が減る。一方、命の源の獲物の栄養素は変わるでしょうか。食べる獲物の種類が同じであれば、変わらないはずですよね。
つまり、「小さいころから狙う獲物の種類は同じ、年を取るにつれ食事量が減る」のが自然の流れ。だから、良質な栄養がつまったフードなら量の加減をすれば、どんな年齢の子でも食べてOKということなんですね。公式サイトのみでの販売です。
ウェットフードのお試し
プレミアムキャットフードのお試しが10点入りで1,000円(初回送料無料)
フード・おやつ・サプリメントなどの10点トライアルセット。ご自宅のにゃんこがどれを好んで食べるのか、気軽にチェックできますね。
プレミアムキャットフード専門店で、サプリも取り扱いあり。うちの子にはどのフードが向いているかなど、ペット栄養管理士に無料で相談できるサービスもあります。
まとめ
歯石がつきにくいのは確かにドライフードかも。だからといって、ドライフードを与えていればにゃんこの口腔内ケアをしなくてもいいということではありません!ドライか、ウェットかはどちらでも。飼い主目線でみれば手軽なのはドライフード、にゃんこ目線でみればウェットフードの方が本来の獲物と近くて好き♪
今にゃんこにしてあげられることは、良質なフードを与えて免疫力をアップさせておく!ごはん後の口腔ケアはしっかりと!ということにつきます(^^)/