子猫の乳歯から永久歯への生え変わりについて、わが家の事例と共にまとめています。
ある時、子猫の「乳歯らしきもの」を発見してびっくり!
![](https://mofubu.com/wp-content/uploads/2017/12/05-1.jpg)
え、これって歯だよね?抜けちゃった?抜けて大丈夫なの??そもそも猫も生え変わりってあるの~???
大丈夫です!猫も人間と同じように一生に一度だけ、乳歯から永久歯への生え変わりがあるんです。
生え変わりの流れから、乳歯と永久歯の見分け方・気を付けた方がいい状態や、乳歯の保管方法まで猫飼い初心者さん向けに、わかりやすくまとめました。
乳歯を見つけられたのはラッキーなことなんですよ!
では、生え変わりの流れから早速みていきましょう!
子猫の乳歯は3カ月頃から生え変わる
一般的には、3カ月頃から生え変わり、7~8か月頃には生え変わり終了となります。
約半年間でちゃちゃっと生え変わるんですね。
顎の骨は成長と共に大きくなります。が、生えた後の歯の大きさは変わりません。
成長した顎にちょうど良いサイズの歯が生えてくる。これが生え変わりのわけ。
ということは、乳歯の生え変わり時期=顎が大人サイズに成長してきたサイン!ともとれますね。
ちなみに、わが家で抜けた乳歯を発見したのは7カ月齢の頃でした。
子猫のころから口腔ケアに慣らしておくといいですよ。(成猫になってからは大変です…)
乳歯は26本、永久歯は30本
乳歯と永久歯の内訳は以下のとおりです。
門歯(切歯):上下6本ずつ…計12本
![猫の門歯は口中央に生えており、上下6本ずつあります。人の前歯にあたる小さい歯です。](https://mofubu.com/wp-content/uploads/門歯.jpg)
にゃんこの口を開けてみてすぐ見える歯が「門歯」(切歯)です。ものをかみ切る役割。
上6本・下6本の計12本。乳歯も永久歯も本数は変わりません。
犬歯:上下2本ずつ…計4本
![猫の犬歯は獲物を捕らえる時にとどめを刺す役割があり、上下2本ずつ計4本生えています。](https://mofubu.com/wp-content/uploads/犬歯.jpg)
猫だけど…「犬歯」です。獲物を捕まえて固定するのに使います。
上2本・下2本の計4本。乳歯も永久歯も本数は変わりません。
臼歯(裂肉歯):前と後ろに分かれ計7本ずつ…計14本
![門歯、犬歯以外の猫の歯を臼歯と言います。中でも乳歯時代からある臼歯を前臼歯、生え変わり後に出てくる奥の歯を後臼歯と言います。](https://mofubu.com/wp-content/uploads/後臼歯.jpg)
「門歯」「犬歯」以外の歯は「臼歯」です。山の形をしていて、ものを細かく引き裂いたり・すりつぶす役目。
乳歯の時は、上6本・下4本の計10本。(前臼歯)
永久歯で「後臼歯」がそれぞれ1本ずつ追加され、上8本・下6本の計14本となります。
前臼歯 | 後臼歯 | |
---|---|---|
乳歯 | 上:6本 下:4本 | なし |
永久歯 | 上:6本 下:4本 | 上:2本 下:2本 |
乳歯の時にはなかった後ろ側の臼歯が生えてくるので、永久歯の方が本数が多いのです。人間と同じですね。
乳歯と永久歯の見分け方
![7カ月齢頃に抜けた猫の乳歯5個](https://mofubu.com/wp-content/uploads/2013/10/乳歯1-400x400.jpg)
歯先がとがっている感じのものが乳歯です。
と、あいまいな感じで申し訳ありません。強いて言えば、永久歯より小さめでちょっと尖っている感じ(歯として使われている期間が短いからかなぁ)。
![](https://mofubu.com/wp-content/uploads/2017/12/05-1.jpg)
うちの子の歯って乳歯なの?それとももう生え変わっちゃった?
とは言え、にゃんこの口の中を見ても生え変わっているのかどうかわかりづらいかも…。
というのは、猫の場合は乳歯がある状態で永久歯が生えてくるので、人間のような「歯抜け」の状態にはならないんです。
目安にしてみてください。
どんな時に、どこで抜け落ちた乳歯を見つけた?
![乳歯が生え変わっている7カ月齢頃のわが家の飼い猫。](https://mofubu.com/wp-content/uploads/2013/11/つかまったjpg-300x237.jpg)
わが家での乳歯を発見した状況は、以下4つのパターンでした。
1つ見つけてから、2・3週間の内に次々と見つかりました。
思い返してみると、ちょうど体が急激に大きくなる時期と重なっていますね。そのスピードは、毎日一緒にいるにもかかわらず「あれ?また大きくなった!」と気づくほど。
![](https://mofubu.com/wp-content/uploads/2017/12/05-1.jpg)
ん?乳歯は26本あるはずなのに、見つけた乳歯は4本だけ?残りの乳歯はどこにいった~!
早い子では3カ月から生えかわる乳歯。
わが家では4カ月から生活を共にしているので、それ以前のシェルター時代に何本かは抜けていたとしても、その他多数は??
多分、飲み込んでしまったのでしょう。
乳歯をゲットした猫飼いさん情報によると、多い方でも数本。それでいて、同時期ににゃんこの体に不調がおきたという話は聞きません。(かしらも調べによる)
その他の乳歯が見つからなくとも(飲み込んでいてしまったとしても)、気にしなくて良さそうです。
はれ、出血がひどい時には病院へ!
![](https://mofubu.com/wp-content/uploads/2015/05/new32H-400x282.jpg)
それでもねこちゃんによっては、口内のトラブルを起こしやすい子も。
- どうやら口内を痛がっているようだ
- 乳歯が抜けたが、出血がひどい
- 永久歯が生えてきたのに、乳歯が残ったままだ
- 歯ぐきが、赤くはれている
こんな症状が1つでもみられた場合には迷わず、動物病院へゴー!です。
口内を痛がっている見分け方
ネコが 歯や口の中を痛がる様子は、口をくちゃくちゃ言わせる ・ 口の中や頬のあたりを 前足で引っかくようにする ・ 食べている途中でびくんとしたり大声で鳴いたりする ・ 食べるスピードが落ちたり 食欲がなくなる ・ 顎をガクガクさせる・よだれを流す、などです。
知恵袋
明らかに、普段と違う様子ですよね。
口内炎の場合、進行していくと痛さのあまりごはんが食べられず、衰弱ということもあり得ます。
乳歯が生え変わらないこともある
1歳を過ぎても乳歯が生え変わらず、残っている状態を「乳歯晩期残存症」といいます。
乳歯が残った場合、永久歯の生え方に影響を及ぼして不正咬合になったり、日常的に歯垢や歯石がたまりやすい環境になってしまいます。
とだ動物病院
- 乳歯が残っていないか
- 残っていたとして状態に異常はないか
- 嚙み合わせに問題はないか
自己判断しづらいので、獣医さんに確認してみると安心です。
![](https://mofubu.com/wp-content/uploads/2017/12/92.jpg)
病気や問題がなくても、1歳頃になったら定期検診へ。
歯並びが悪くても矯正可能
歯並びの異常を放置してしまうと、あごがゆがむ・上あごに穴があくということも…。
ですが、時期が早ければ手術による矯正が可能です。(時期を逃してしまうと、人間のような装置を取り付けての矯正方法に)
「おかしいな」と思ったら様子見をせず、すぐに受診しましょう。
関連記事
猫を初めて動物病院へ連れていく!スムーズに受診できる2つのポイント。
やったー!猫乳歯ゲットォー!…猫専用乳歯ケース、ありますよ。
そのほとんどを飲み込んでしまう(と、言われている)猫乳歯を発見したあなた、おめでとーございます!そんなあなたは、きっと以下のどれかにあてはまるはず。
(私は一番最後のパターン…)
そんな貴重な乳歯さん。なんと、ねこちゃん用の乳歯入れ・ねこちゃん用のひげケースもあり。
掃除の時たまに見付ける猫ひげ。なんとなく捨てがたい気持ちだったのは私だけじゃなかった!ねこ飼いさんへのプレゼントとしても喜ばれそう♪
まとめ
- 3~7カ月齢:永久歯への生え変わりあり
- 6~7カ月齢:生え変わり後異常がないか口内チェック要
- 異常を感じたらすぐに動物病院へ
3歳ぐらいから急増するといわれている歯肉炎の予防も毎日の歯磨きから。スムーズに口内チェックできるよう、普段からスキンシップを図っておきましょう!
以上、【あなたは見つけられる?】一生に一度の子猫乳歯をゲットせよ!…でした。
ちなみに…子ネコの乳歯が抜けた事件は、わが家での「猫を飼い始めてびっくりした!ランキング」第3位。ちなみに第1位はひも誤飲事件、第2位は猫カビ事件です。