わが家の猫が初めて体験した「血便」。その原因は、おもちゃの紐を誤食してしまったことでした…。人生初の猫飼い、飼い主としての対応の甘さから引き起こしてしまった事態(涙)。
幸いにも、にゃんこにそれ以上の影響はありませんでした。
血便を発見した際の様子と、どんな対処をしたかをまとめました。今まさに「血便を発見した!」という方の参考になれば幸いです。
猫の血便を発見したときの状況・わが家の場合
いつもどおり痛がる様子もなく、排便を済ませたので処理しようと猫トイレをのぞき込むと、いつもの状態の外側に少し鮮やかな血が付いている。
これって…血便ってやつ???
雑誌「ねこのきもち」で【血便】の様子を見ていたので、『いつもとは違う!』ということがすぐにわかりました。
違って欲しいと願いつつ、本を引っ張り出してきて比べてみると…そこまでひどい状態ではないことが判明。
明らかに血の混じっている“赤い色をしたウンチ”は危険信号。血液が表面に付いていたり、ウンチに血が混じっていたりと血便の出かたはさまざまですが、とくに注意したいのは、ほぼ液体状のウンチや、ウンチを覆うように鮮やかな赤色の血液が付いている場合です。
愛猫が血便をした! 緊急性が高いのは赤い色のウンチ! ねこのきもち webmagazine
程度は軽そうとはいえ、明らかに血のようなものがついているので、急いで動物病院へ連絡。状況を説明すると「便を持参して下さい」とのことでした。
受診前に確認しておくこと
- 排便の時間
- ここ数日の猫の様子
当時のわが家にゃんこは、ごはんも食べるし・排便時も痛がる様子はないし…と普段通り。何か変わったことといえば…おもちゃの紐!
わが家の猫はひも状のもので遊ぶのが好きです。
血便を見つける数日前、お気に入りのじゃらしを出してみると、60cm程の長い紐が20cm程でちぎれているのに気づきました。
当時は「ちぎれて家具の下にでも入ってしまったのかな。」なんてたいして気にしていなかったんです。…それが探しても探しても見つからない。
ここ最近で変なことといえば、これくらいしか思いつかない…。
動物病院での検査手順と診断の結果
- 受診予約
- 血の付いた便を持参
- 当日の猫の様子を問診票へ記載
- 検温、持参した便のチェック
- レントゲン撮影
持参した便を先生がほぐして調べてみると、カラフルな何かが見える…。この段階で、消えた長い紐は猫のお腹の中にある!と確信しました。
すぐにおもちゃの紐を誤食したかもしれないと報告。帰宅し、実物のねこじゃらしを持参して見てもらいました。
誤食したとして、詰まっている部分によってはお腹を開く手術になるという説明を受け、血の気が引きました…。
レントゲン撮影の結果、おかしなものは映っていないが気になる「ガス」が映っているとか。後日再度確認の為、絶食の状態で再度レントゲン検査をすることに。
再検査した結果、
ガスは消えています。フェルト製はレントゲンには映らないので何とも言えませんが…胃や腸の形は変形していないので、しばらく便で出てくるのを待ちましょう。
「ラキサトーン」という毛玉除去用のクリーム(猫になめさせて使う)を処方してもらいました。排便をうまく補助して、排出しやすくする狙いとのこと。
数日後、それらしきものが数回に渡って便と共に排出され、ことなきを得ました。フェルト状のおもちゃを誤食したことが原因の出血であろう、という見解でした。
【血便に関する治療費】ペット保険も検討しておこう
合計:30,996円でした(←ペット保険未加入)。ペット保険に加入していない場合、動物病院での診察・処置料は全額自己負担となります。
日本は「国民皆保険制度」があるため、医療費がかなり安くおさえられていますよね。その気分でいると、ほんのちょっとの検査でこの金額?!と驚くことになります…。
誤食・誤飲を防ぐ
それ以来、
途中でくわえて持っていった時も目を離さない。
留守番をさせる場合、噛んでしまいそうなものは全部しまう。
ということに気を付けています。「噛んでしまいそうなもの」は、日頃の猫の好みを知っていないとわからないですよね。何が好きなのか、好みをリサーチしておくことも大事です。
猫は意外なものも口にしてしまいます。その結果、検査・手術での出費もあるし最悪手遅れ…となることも。おもちゃはおもちゃ箱へ。その他ねこちゃんにとって危険なものも極力片づける。飼い主私達の心がけ1つで防げることです。日頃からねこちゃんを観察し、少しの変化にも敏感になれるといいですね。
以上、猫がおもちゃのひもを食べちゃった!血便から気づいた当時の様子と検査・対処方法…でした。